The Guitarist with Small Hands

手が小さくて挫折したギタリストの再挑戦

ギターと周辺機器のワイヤレス化 その 4 -- JPRiDE JPT1 + ゼンハイザー CX-6.00BT

概要

前回は、JPRiDE JPT1 と Apple AirPods を使って、アンプから聞こえるギターの音を、ワイヤレスでキャッチしようと試みました。音は聞こえるのですが、レイテンシー(遅延)が許容レベルを超えていて、失敗となりました。

今回は、そのリベンジです。

アンプ側に取り付けるトランスミッターは、前回と同様、JPRiDE JPT1 を使います。そして、今回は新兵器としてゼンハイザー CX-6.00BT というレイテンシーに強いイヤホンを使ってみます。結論から言えば、成功です。さほど音の遅延もなく、趣味として自宅でしかギターを弾かない素人にとっては 、十分満足できるレベルでした。

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ギターと周辺機器のワイヤレス化 記事 全体像

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コーデック

apt-X LL ( Low Latency )というコーデックに対応している機器を使うと、 レイテンシーが低いレベルに抑えらるそうです。

前回も使用したトランスミッター JPRiDE JPT1 は、apt-X LL にも対応していますし、AirPods のコーデックである AAC にも対応していました。

となれば、あと必要なのは、apt-X LL 対応のヘッドホンかイヤホンがあればよいということです。

ゼンハイザー CX-6.00BT

いろいろ調べてみると、ヘッドホンタイプであればいくつか選択肢はありましたが、カナル型のイヤホンはほとんどなかったのです。というわけで、検索して出てきた「ゼンハイザー CX-6.00BT 」を購入しました。

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充電は付属の USB ケーブルで。

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充電中

ペアリング

  • まずは、JPT1 のスライド式スイッチを「 TX 」に切り替え、電源ボタンを長押ししてスイッチをオンにします。電源が入ったら、急いで、再び電源ボタンを 2 回カチカチと素早く押します。

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  • 次に、CX-6.00BT のスイッチを長押しし、青いインジケーターが数回点滅し、消えたらペアリングは終了です。簡単!

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試奏

試しに amplug につないでみなした。

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amplug

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AirPods の時と違って、遅延がほとんどないです。まあ、たまにちょっと遅いかな?ってことがありますが、それほど早弾きをしない、素人の私にとっては、許容範囲です。

アンプにもつなげて試してみました。

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THR5

ヤマハ YAMAHA ギターアンプ THR5

ヤマハ YAMAHA ギターアンプ THR5

こちらも快適でした。
CX-6.00BT には左右のイヤホンをつなぐケーブルがありますが、欲を言えば AirPods のように完全ワイヤレスであればよかったなあと思います。

とはいえ、イヤホンの長いケーブルから解放されたので、満足です。

ギターと周辺機器のワイヤレス化 その 3 -- JPRiDE JPT1 + Apple AirPods

概要

前回は、電池ボックスを使って、単 3 電池でエフェクターを駆動させました。今回は、アンプから出力されるギターの音を、Apple AirPods で聞いてみます。

夜中にギターの練習をするときは、アンプにヘッドホンをつなぐ、もしくは amplug ( amplug については以下のリンクをご参照ください)につないでます。ただ、ヘッドホンの長いコードが邪魔で仕方がないです。そこで、普段、iPhone で音楽を聞くときに使っている AirPods とアンプを Bluetooth 接続して、ワイヤレス化しようという魂胆でした。

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結論から先に述べると、ギターの音は聞くことができますが、遅延(レイテンシー)が発生し、使い物になりません。試みは失敗に終わりましたが、一応、記録として残しておきたいと思います。

AirPods と JPT1
AirPods と JPT1

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Apple AirPods

言わずもがなですが、Bluetooth イヤホンです。発売当初は「耳にうどん」と揶揄されたりしましたが、ユーザーが増えるに従って、そんなことを言う人も少なくなったように思います。コードが全然ないのは、装着していて、とっても楽です。

JPRiDE JPT1

アンプのヘッドホンジャックに挿して、ギターの音声を飛ばすトランスミッターです。今回のように、送信機として使うこともできますし、受信機としても使うことができます。

一応、取扱説明書のリンクは以下となります。

http://7654ed4e6d78812.main.jp/jprmanual/JPT1_manual_ja.pdf

ペアリング

1. まずは、JPT1 のスライド式スイッチを「 TX 」に切り替え、電源ボタンを長押ししてスイッチをオンにします。電源が入ったら、急いで、再び電源ボタンを 2 回カチカチと素早く押します。

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電源スイッチ

2. 次に、AirPods のケースの裏にあるボタンを長押します。

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3. JPT1 の青い点滅が止まって、青のままになればペアリング終了です。簡単!

ペアリングについては Yahoo 知恵袋を参考にしました。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

テスト、そして失敗

実際にアンプのヘッドホンジャックにペアリングの済んだ JPT1 を接続し、AirPods を装着!

どきどきしながらギターを持って、ジャーン。。。少し遅れて耳にジャーン。
もう一度、ジャーン。。。少し遅れてジャーン。

納得できず、もう一度弾こうとしたとき、ララアの声が聞こえたような気がしました。

もうおやめなさい、終わったのよ(機動戦士ガンダム 第 37 話「テキサスの攻防」)

万事休す。

コーデック

AirPods 遅延」でググってみると「iPhone で音楽を聞いたり YouTube を見るのには良いけど、ゲームでは遅延が発生して使えない」といったご意見が数多く出てきました。

AirPods が対応しているコーデックは、AAC というものだそうです。一方、遅延が発生しないコーデックは、aptX LL というものだそうです。

結論

AirPods を使って、アンプを通したエレキギターの音を、ワイヤレスで聞くのは、ちょっと難しいです。

参考まで、REGZA( テレビ)に接続してみましたが、遅延が発生するわ、音が途切れるわで使い物になりませんでした。

VOX amplug のガリ修理

概要

夜のギター練習の必需品、VOX amplug の修理についてです。具体的には、ボリュームのダイヤルを回すと、ガリが出ます。これを接点復活剤を使って修繕してみます。

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amplug

今回修理するのは、以下の古いバージョンの amplug Metal です。中古のギターを購入したら、オマケとしてギグバッグの中に入ってました。ただ、使ってみたところ、ボリュームの設定をするとガリがちょっと酷かったです。まあ、もともとオマケで付いてきたものなので、心置き無く分解することにしました。

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ちなみに現在は、以下のように amplug2 となっています。Mesa/Boogie の Rectifire みたいな外観がカッコイイですね。

mesaboogie.jp

分解

以下の画像の赤丸部分が問題のボリュームです。

まずは、0 から 10、10 から 0 へ何度も回してみました。これを繰り返すことで、直ることもあるようです。少しは改善されましたが、十分ではありませんでした。

次に、分解する前のカバーを付けた状態で、エアダスターを吹きかけてみましたが、これもダメでした。

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というわけで、結局、分解することになりました。以下の画像の赤丸のところの奥に、ちっさいプラスねじがあります。精密ドライバーで、これを取り外します。

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分解した画像は以下です。

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しかし、よくできてます。こんな小さな回路で、あんなハイゲインの音を出すとは。

接点復活剤

さて、接点復活剤を使う前に、ボリュームのダイヤルとその周辺を、エアダスターでシュッとしました。

そして、赤ちゃん用の小さな綿棒で掃除しました。綿棒の綿のところをほぐして、こよりのようにします。これで、ダイヤルのちょっと奥の方まで届きます。あまりやりすぎると、綿のカスが奥に残ってしまうと困るので、ほどほどにします。

いよいよ接点復活剤の登場です。5-56 でおなじみの KURE の 2-26 を使います。

スプレーした後、何度かダイヤルを回して、接点復活材をなじませます。最後に、スプレーした部分をティッシュや綿棒で拭いておきます。あとは、カバーを付け直したら、作業は完了です。

ギターに繋いでみると、見事にガリがゼロになりました。

ギターと周辺機器のワイヤレス化 その 2 -- 電池ボックス + エフェクター

概要

前回は、ワイヤレス第一弾として BOSS の WL-20 を取り上げました。今回は、エフェクターや小型アンプの電源を、単 3 電池でまかないます。こうすることによって、家庭用コンセントに接続しなくてすみ、電源アダプターの長いコードから解放され、取り回しが楽になります。(正確に言うと、ワイヤレスとまでは言えませんが、コードがかなり短くなって使い勝手は良いです。)

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参考サイト

準備するもの

準備するものは、電池ボックス、バッテリースナップ、単 3 電池 6 本です。

上のもよいですし、以下でもよいです。

電池ボックス + バッテリースナップ

電池ボックスとバッテリースナップを接続します。

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エフェクターやアンプに接続してみる

電池ボックスを 2 つ準備して、試しに、ZOOM g5n、VOX amPlug 2 Cabinet にそれぞれ繋いでみました。ついでに、WL-20 を ZOOM g5n に接続しています。以下の画像でお判りいただけると思いますが、スイッチも入って、無事に使用することができました。

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ZOOM ズーム マルチエフェクトプロセッサー G5n

ZOOM ズーム マルチエフェクトプロセッサー G5n

電源コードがなくなって、スッキリしました。

同じマルチエフェクターの BOSS GT-1 は単 3 電池 4 本で駆動するのに対して、ZOOM g5n は、そもそも電池駆動を想定していません。でも、電池ボックスを使えば、電源コンセントのない場所、例えば、ストリートライブなんかでもいけちゃうのではないでしょうか。

ギターと周辺機器のワイヤレス化 その 1 -- BOSS WL-20

概要

気軽にギターの練習をしたいのですが、シールドが邪魔でアンプに繋げるのが、億劫になったりしてました。部屋の中で、座って弾いているだけなのですが、シールドの取り回しが今ひとつ、しっくりいかない。かと言って、アンプに繋がないと、雰囲気も出てこない。

そんなときは、ワイヤレスです。

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BOSS WL-20

昨年、ギターの練習を再開して、シールドの存在が気になっていたとき、ちょうど BOSS からワイヤレストランスミッターが発売されるというのを知りました。

そして、発売されたので、即購入しました。

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使ってみたら、思った通り快適でした。トランスミッター(ギターに接続する方)とレシーバー(アンプに接続する方)をドッキングさせて、10 秒待つだけで、いわゆる「ペアリング」が完了し、すぐに使えるようになりました。

WL-20 を購入する前は、アンプに繋がないで練習することも多かったのですが、WL-20 のおかげで、お部屋のインテリアになりかけていたアンプも大活躍するようになりました。ギター自体を手に取ることも、増えたと思います。

レイテンシーも気になりません。シールドに繋いだ時と同じ感覚で弾くことができます。

接続問題

ギターやエフェクターによっては、WL-20 を挿しても、物理的にうまく接続できないものもあります。以下の画像は、CryBaby に WL-20 を挿したものですが、奥まで挿入することができないので WL-20 の POWER インジケーターが点灯しません。

CryBabyとの接続
CryBaby との接続

そんな時は、間に変換プラグを噛ませてやれば OK です!

audio-technica 変換プラグ ATL419CS

audio-technica 変換プラグ ATL419CS

フジパーツ ステレオミニプラグ→ステレオ標準プラグ変換プラグ AC-5MH

フジパーツ ステレオミニプラグ→ステレオ標準プラグ変換プラグ AC-5MH

Dunlop CRYBABY エフェクター GCB-95

Dunlop CRYBABY エフェクター GCB-95

無事、接続でき WL-20 のランプも POWER インジケーターも点灯しました。

充電

内蔵電池の減りのスピードも遅いので、それほど頻繁に充電しなくてもよいです。私の練習時間が少ないのと、まだ WL-20 が新しいからかもしれません。

BOSS のサイトによれば、電池による連続使用時間は、トランスミッターが約 12 時間、レシーバーが約 10 時間だそうです。また、取扱説明書によれば、電池の充電時間については、レシーバーのみの充電が約 3 時間。トランスミッターと同時充電が、約 4 時間となっています。

充電は、付属の USB ケーブルをレシーバー側のUSB マイクロ B につなぎ、反対側を iPhone の電源アダプターを接続してやってます。

充電中
充電中

おすすめです!

ミニギター LaidBack PMK1 リペア その 7 -- 試奏

概要

前回は、ギグバッグを洗濯しました。今回は、生まれ変わった PMK1 の試奏です。子供用とはいえ、普通のギターに引けを取らないギターだと思います。たぶん。。。素人の耳での判断ですが(汗)

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ミニギター LaidBack PMK1 リペア 記事 全体像

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試奏


LaidBack PMK1 Test

直したばかりなのに、いきなりぶつけられました(苦笑)

ミニギター LaidBack PMK1 リペア その 6 -- ギグバッグの洗濯

概要

前回は、弦の張り替えでした。ギター本体の補修は終わったので、次は、ギターに付属してきたギグバッグを綺麗にします。中古で入手した、ギター本体に付属してきた LaidBack 純正 PMK1 用のギグバックは、とても汚れていたので、エマールを使ってお風呂で手洗いしました。

エマールとハミング
エマールとハミング

ミニギター LaidBack PMK1 リペア 記事 全体像

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手洗い

エマールとハミングをお風呂に投入し、LaidBack 純正のギグバッグを浸して軽く押し洗いしました。しばらくつけ置き洗いにし、また、軽く押し洗いし、綺麗にすすぎました。

つけ置き洗い
つけ置き洗い

乾燥

その後、ベランダで丸二日干しました。このギグバッグは、子供用ということもあって、クッション部分が多いです。そのため中のスポンジが水をたっぷり吸っていたのか、内部まではなかなか乾きませんでした。

というわけで、最終的に以下の布団乾燥機を使って乾かしました。

ツインノズルなので、広範囲を一度に乾かすことができ、この商品は優れものだと思います。とはいえ、カラッと内部まで乾くのに合計 4 時間かかりました。